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約4020万画素の実力は? 富士フイルム「X-H2」試し撮り荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/4 ページ)

» 2022年09月12日 13時16分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 使ったレンズはXシリーズの標準ズームレンズともいえるXF 16-80mm F4。

撮影体験会場ということでライティングもしっかりしているが、4000万画素ならではのディテール感がいい(80mm 1/120秒 F4.0 ISO250)

 ディテールの描写はさすがだが、実はこのレンズ、富士フイルムが発表した「4020万画素高解像度をフルにお楽しみいただけます」レンズ一覧に含まれてないのである。

4020万画素高解像度をフルに楽しめるレンズの一覧(X-H2のWebサイトより)

 そこで今回新たに発表されたXF 56mm F1.2 R WR」(XF 56mm F1.2 Rを設計しなおした新バージョン)を使って絞り開放で撮影してみたのがこちらだ。

XF56mm F1.2 R WRのスペック。F1.2のポートレートレンズだ(オンライン発表会資料より)
F1.2の中望遠ということで前後もきれいにボケ、横顔の瞳にしっかりフォーカスがあい、そこだけがシャープというさすがのレンズ。それでいてそれほど大きくも重くもない(56mm 1/550秒 F1.2 ISO125)

 ディテールの描写とボケの滑らかさがすごい。AFは瞳AFまかせだが、しっかり手前の瞳にフォーカスが来ていてしかも絞り開放ながらこれだけシャープだ。

瞳のあたりを等倍で切り抜いてみたのがこちらだ。描写力が分かると思う

 あまりに肌のディテールまで写ってしまうということで、従来はラージフォーマットセンサーを搭載するGFXシリーズにのみ搭載していた肌を滑らかに処理する「スムーススキン・エフェクト」も搭載した。

 もう1つ、X-H2ならではの撮影機能として「ピクセルシフト・マルチショット」がある。ボディ内手ブレ補正機構を応用し、少しずつずらしながら複数枚撮影して重ねることで、超高解像度の写真を撮ることができる機能だ。

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