米カリフォルニア州のApple本社で9月7日(現地時間)に開催されたイベントにて発表された、第2世代「AirPods Pro」。短時間だが、実機を試す機会を得られたので、ファーストインプレッションをお伝えしよう。
まず、装着感は初代AirPods Proとほぼ同じ。私はAirPods Proがとてもフィットするタイプなのだが、初代の装着感が悪いと感じる人は、今回も合わないのではないかと思われる。アップルは最初のAirPodsの開発の時に、多くの人の耳のカタチをスキャンして、最大公約数の人にフィットするような形状を模索したと説明していたが、耳のカタチはわれわれが思う以上にさまざまなので、そこは仕方のないところかもしれない。
ちなみに、本体形状は目で見た限りほとんど同じだが、部品の合わせ目やセンサーの位置などは違うようなので、厳密には多少フィーリングが変わると思う。小ネタだが、下に飛び出している軸の部分はカウンターウェイトとしての役割を果たしていて、これが下がることで耳にうまく引っ掛かるようになっている。
余談だが、発表会場では展示されているAirPods Proに対して1対1で説明員がそばにいる。感染症対策として、誰かが試用するたびに別のスタッフが持っている大きな箱から新しいAirPods Proを渡して交換していた。大変な対策の上にイベントが成り立っているのである。
多くのユーザーの方が一番気になるのは、アクティブノイズキャンセリングのパフォーマンスだろう。
長時間いろいろな場所で試した訳ではないが、短時間でも効きの強さはよく分かった。大勢の人がいて非常ににぎやかな発表会場でもしっかりと効果を発揮していた。音にはいろいろな尺度があるから、「前モデルの2倍」という数値の根拠はよく分からないが、体感で前モデルより明らかに強く効いてると感じるぐらいなので、多くの人が実感できる差だと思う。
各社のアクティブノイズキャンセリングヘッドフォンを使ってみると、その効かせ方にはいろいろあって、不自然なほどピタッと静かになるタイプもあれば、自然とノイズを抑えるタイプもある。AirPods Proの初代モデルは明らかに後者。今回の第2世代AirPods Proも同じ路線だが、それでも全体に雑音の音量が下がっている感じがする。
もっと長時間試してみてから詳細をお伝えしたいが、ひとことで言えば快適さが増しているのである。完全に周りの音が聞こえなくなるという感じではない。実際、完全に聞こえなくなると街を歩いていて危険なこともあるだろうし、そこはさまざまな状況を試しているのだろう。
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