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美少女イラストが上手なAIはどれだ! AIお絵描き選手権(1/3 ページ)

» 2022年09月30日 14時00分 公開
[吉川大貴ITmedia]

 8月に話題になった「Midjourney」を発端に、この2カ月間、画像生成AIサービスが注目を集め続けている。同月後半にはオープンソースで使える「Stable Diffusion」が登場。9月初頭には中国産の「ERNIE-ViLG」が話題になった他、29日には米OpenAIが手掛ける「DALL・E2」の順番待ちが解消するなど、サービスの選択肢も増えてきた。

 各サービスはそれぞれ特色があり、得手不得手も異なる。中には現在進行形で改善を続けているサービスもあり、話題になった時点とはイラストのクオリティーが変わっているサービスも見られる。

 そこでこの記事では、現時点で各サービスが出力するイラストのクオリティーを、全く同じキーワードを入力してみることで比較。それぞれの得手不得手を確かめてみる。お題は、SNSでも多くの人が自動生成にチャレンジしている「(二次元の)美少女」。各サービスはどんなイラストを出してくるのか。

開催! AIお絵描き選手権

 最初は「Kawaii Anime Girl」とシンプルなキーワードのみを入力してみる。まずはMidjourneyから。左が通常のもの。右は出力済み画像の解像度などを高めるという「beta upscale redo」機能を活用し、通常通り出力したもののうち、筆者が一番良いと感じた絵を再出力した。

Midjourneyでの出力結果。右は「beta upscale redo」を使ったもの

 アジアンな雰囲気の女の子が出てきた。表情に違和感がないのは左上だが、キャラクターのデザインとしては左下の方が日本のアニメ・漫画っぽいかもしれない。ただ左下をbeta upscale redoすると、ちょっとリアル寄りになりすぎてしまった。

 次はStable Diffusionでいくつか出力してみた。こちらはやや崩壊気味。短いキーワードだけだど目や表情をそれっぽくするのは苦手なようだ。

Stable Diffusionでの出力結果

 次は「二次元に強い」と話題を集めたERNIE-ViLG。画風を選択できるので「Cartoon」(アニメ調)にしてみた。ちょっと時代が古めな気はするが、今までで一番アニメ・ライトノベルの美少女に近づいた。

photo ERNIE-ViLGでの出力結果

 最後に、DALL・E2でイラストを出力してみた。こちらは少々“バタ臭い”か。このキーワードだけだと日本のアニメ・ラノベの要素が出ないらしい。

photo DALL・E2での出力結果
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