「Midjourney」というAIが今アツい。英文でお題を与えると、それに沿った画像を出力するAIだ。Twitterではさまざまなイラストが投稿され「触ってみたら本当にすごかった」「少し加筆するだけですごい絵ができる」といった反応がみられる。
筆者もいろいろ試してみて感じたのだが、AIに思い通りのイラストを描いてもらうのは結構難しい。他のユーザーの作品を見ていると、上手な人は高画質で破綻を感じさせないハイクオリティーな画像を生成しているが、筆者は思い通りの図を出すのにも苦労している。
Midjourneyは、言葉(英語)で絵の内容を指定する。重要なのは“指示力”だ。適切な指示を出せば思い通りの画像が得られる。そこで、こんな企画を考えた。
AIに思い通りの絵を描かせられるのは誰だ! 「Midjourney」指示力選手権
選手権のルールは以下の通り。
(1)AIに指示できるのは1人3回まで
(2)最もお題に沿った画像を生成させられた人が優勝
(3)“お題との近さ”は参加者投票で決定
Midjourneyには画像サイズの指定や、指示内容のどの単語を画像内容に強く反映させるかなどを指示するコマンドもあるが、今回は使わない。
お題は2つ。
(A)フェルメールの絵画「牛乳を注ぐ女」(「フェルメール風」「牛乳を注ぐ女」はNGワード)
(B)川端康成の小説「雪国」より「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
解説はITmedia NEWS編集記者・タニ。出場選手は同じく編集記者・サワ、カワ、オカでお送りする。
「牛乳を注ぐ女」は17世紀オランダの画家・フェルメールの作品。「真珠の耳飾りの少女」に並ぶ代表作だ。画面中央部には甕(かめ)から牛乳を注ぐ女性が描かれている。
Midjourneyへの指示方法は大まかに2流派ある。1つは文章で「牛乳を甕から器に注ぎ込む女性」のように指定する方法。もう一つは「牛乳、甕、注ぐ、女性」のように単語の羅列で指定する方法だ。
絵の内容・構図・タッチを適切に指示できるかがポイントになる。例えば「牛乳を注ぐ女」とのみ指定して合成したのが次の画像だ。
現代的なタッチで仕上げてきた印象を受ける。服装や場面の状況などは指示していない以上反映されない。
では作品を見てみよう。エントリーナンバー1はベテランのサワ記者。1回目の指示でできたのが次の画像。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR