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「Pixel 7」シリーズ正式発表 新チップ「G2」でカメラ機能強化 8万2500円から

» 2022年10月07日 00時10分 公開
[山川晶之ITmedia]

 米Googleは10月6日(現地時間)、新型スマートフォン「Pixel 7」「Pixel 7 Pro」を発表した。5月の「Google I/O」で予告していたもので、価格はPixel 7が8万2500円(米国では599ドル)から、7 Proは12万4300円(同899ドル)から。日本のGoogleストアでも予約受付を開始している。また、I/Oで予告したPixel Watchも正式発表した他、Pixel Tabletも新情報を公開した。

Pixel 7/7 Proを正式発表

 外観は、「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」を引き継ぎつつも、カメラ周りをアルミが覆うデザインに刷新した。また、6/6 Proで初めて搭載された独自チップは新型「Google Tensor G2」を搭載している。メモリは7が8GB、7 Proが12GB、ストレージは128GB/256GB。7 Proだけ512GBが用意する。

Pixel 7の概要
Pixel 7 Proの概要

 Pixel 7は6.3インチディスプレイ、Pixel 7 Proは6.7インチディスプレイ(10〜120Hzの可変リフレシュレート)を採用。前モデルより、輝度を25%向上させた。画面内指紋認証に加え、顔認証によるロック解除にも対応した。

 カメラは、広角が5000万画素、超広角が1200万画素。Pixel 7 Proは、4800万画素の望遠カメラを搭載する。望遠カメラは、6 Proの4倍ズームから5倍ズームに光学系を刷新し、画質が向上したという。超解像ズームは30倍まで対応する。

7 Proはトリプルカメラを採用

 Pixel 6では、5000万画素のイメージセンサーをピクセルビニングした1250万画素に固定する仕様だったため、2倍ズームは1250万画素をクロップした約300万画素から超解像画像を生成していた。Pixel 7では5000万画素に切り替えて1250万画素をクロップするため、2倍ズームの高精細感が増している。Proの場合、望遠カメラでも同様の処理が利用できるようだ。

Pixel 7は、5000万画素から1250万画素を切り出して2倍ズームするため、ズーム時の高精細感が増している

 また、G2の搭載でカメラの処理速度を高速化。ナイトモード時の画像生成時間を短縮したほか、マシンラーニングで広角カメラと超広角カメラで取得した画像から被写体のブレを抑える「Photo Unblur」を搭載。ズーム時の画質も改善された。新たに、「Guide Frame」機能を搭載し、ベストな自撮りの構図をレコメンドしてくれる。

マシンラーニングの処理速度を向上。ナイトモードの画像生成時間を短縮
「Photo Unblur」なしの状態
「Photo Unblur」ありの状態

 動画撮影も強化しており、10bit HDR撮影に対応したほか、被写体の背景をぼかした動画撮影が可能な「Cinematic Blur」を搭載。動画撮影時の環境ノイズをキャンセリングする機能もある。このノイズキャンセリングは通話時にも適用される。

 その他、G2は高度な音声認識を利用可能。文字起こしできるボイスレコーダーも強化しており、複数の話者を識別して記録できるようになった。こちらは日本語で対応するか現時点で不明だ。

文字起こし機能は複数話者に対応

 セキュリティチップ「Titan M2」を搭載。5年間のセキュリティアップデートも提供する。ウェルネスデータを含むパーソナルデータなどは端末内で処理され、Googleには送信されない。Google Oneユーザー向けのVPN機能や、不正なアプリを検知して通知/アンインストールする機能も近日実装予定という。

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