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Appleの衝突事故検出、ジェットコースターで911通報

» 2022年10月10日 17時54分 公開
[ITmedia]

 米AppleがiPhone 14シリーズと最新のwatchOS搭載Apple Watchに搭載した新機能「衝突事故検出」が、遊園地のジェットコースターに乗ったユーザーのデバイスから911(日本の110番に当たる米国の番号)にダイヤルしてしまっていると、米Wall Street Journalが10月9日(現地時間)、実際に通報してしまった人の話と共にそう報じた。

 kings island Kings Islandのジェットコースター(画像:Kings Island)

 衝突事故検出機能は、ユーザーが携帯しているiPhoneあるいはApple Watchが、「車が激しく衝突したことを検知すると、緊急通報サービスにつながるよう助けてくれる」機能だ。

 911 Appleのサポートページの説明

 デバイスが衝突を検知すると、アラートを表示し、ユーザーが20秒以内にアラートを解除しないと警察に電話をかける。

 警察へは音声メッセージでユーザーが事故に遭ったと報告し、位置情報も提供する。

 Wall Street Journalによると、iPhone 14を携帯してアミューズメントパークのKings Islandのジェットコースターに乗ったサラ・ホワイトさんがライドを楽しんだ後、ロック画面に不在着信と警察から無事を確認するボイスメールが表示されていたという。

 記事を書いたジョアンナ・スターン記者は、この通報の録音をツイートしている。騒音の中に悲鳴のような声も聞こえる。


 Kings Islandが管轄内にある911通信センターはWall Street Journalに対し、9月以来同園のジェットコースターに乗ったユーザーから6回の衝突検出通報があったと語った。

 Appleはスターン氏に対し、この技術はユーザーに安心感を与えるものであり、時間をかけて改善し続ける所存だと語った。

 なお、日本の場合は緊急通報サービス「119」に自動通報する。

 この機能搭載デバイスのユーザーは、ジェットコースターに乗る前に機内モードにするか、[設定]→[緊急SOS]→「激しい衝突事故発生後に電話」をオフにしておいた方がよさそうだ。


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