米Appleは9月7日(米国時間、以下同)、iOS搭載スマートフォンの新モデル「iPhone 14」を発表した。新たに衛星通信を活用した緊急通報機能を搭載する。価格は11万9800円から。16日に発売する。サイズの大きい「iPhone 14 Plus」も10月7日に発売するが、「13」まで提供していた「mini」は販売しない。「Plus」の名がつくのは「iPhone 8 Plus」以来。
両モデルとも独自のアンテナを内部に搭載し、衛星との通信が可能。基地局の電波が届かない場所でも、通報したい内容を選択式で回答することで、外部に救助を求められるという。「探す」機能と連携し、自身の居場所を他の人に知らせることも可能としている。
衛星通信機能は米国とカナダで11月から提供を開始。リリースから2年間は無料で、中国で買ったモデル以外であれば利用可能という。ただしグアムとアメリカ領サモアでは使えず、アラスカやカナダの北部など、緯度62度より北では使えない場合もあるとしている。
SoCは「A15 Bionic」(6コアCPU、5コアGPU、16コアのニューラルエンジン)を採用。米国で販売するモデルでは、組み込み型のSIMカード「eSIM」にのみ対応し、物理SIMはサポートしない(日本では提供)。5Gにも対応する。
アウトカメラは広角カメラ(F1.5)と超広角カメラ(F2.4)を搭載。いずれも有効1200万画素。生体認証は顔認証の「Face ID」を採用した。コネクターはLightning端子。防水性能はIP68。
本体サイズは、iPhone 14が71.5mm(幅)×7.8mm(奥行き)×約146.7mm(高さ)で、ディスプレイが約6.1インチ、重さが約172g。14 Plusが約78.1mm(幅)×7.8mm(奥行き)×160.8mm(高さ)で、ディスプレイが約6.7インチ、重さが約203g。いずれも有機ELディスプレイを搭載する。
14、14 Plusともにストレージ128GB、256GB、512GBモデルを提供する。価格は14の128GBモデルが11万9800円、256GBが13万4800円、512GBが16万4800円。14 Plusの128GBモデルが13万4800円、256GBが14万9800円、512GBが17万9800円。カラーバリエーションはいずれのモデルもミッドナイト、パープル、スターライト、プロダクトレッド、ブルーの5種類を提供する。
Appleは同日、上位モデルの「iPhone 14 Pro/Pro Max」も発表した。
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