ITmedia NEWS > 製品動向 >

Apple Watchに「Ultra」登場 最大60時間のバッテリー 探検家やアスリート向け 12万4800円から

» 2022年09月08日 02時40分 公開
[山川晶之ITmedia]

 米Appleは9月7日(現地時間)、スマートウォッチの新モデル「Apple Watch Ultra」を発表した。冒険家やアスリートなど、過酷な環境に身を投じるユーザーに向けたもので、-20度の氷点下から摂氏55度までの環境に加え、水深100mの耐水性能を備える。予約は7日より受け付け、23日に発売する。価格は799ドル(日本では12万4800円)から。

「Apple Watch Ultra」

 これまでのApple Watchと本体デザインが異なり、デジタルクラウンを覆いつつ、サイドボタンが横にせり出すような、ゴツめのシルエットを採用。手袋での使用を想定しているという。ケース素材はチタニウムで、ケースサイズは49mmとApple Watch史上最大サイズとなる。

 ディスプレイサイズも過去最大で、視認性を高めるためピーク輝度も2000ニトに高められている。情報量を増やしたウェイファインダー文字盤を新たに実装し、デジタルクラウンを回すと赤のみで表示するナイトモードも実装する。

夜での視認性を高める「ナイトモード」

 本体には、呼び出す機能をカスタムできる「アクションボタン」を新たに追加。2つのスピーカー、3つのマイクも搭載しており、強風下でのクリアな通話が可能という。GPSアンテナもL1とL5の2周波数に対応し、距離/ペースなどの計測精度を向上させた。これに加え、86デジベルのサウンドパターンを発信するサイレンを内蔵。緊急時など180m先まで音を伝えられる。

 アクティビティの計測機能に加え、ダイブコンピュータとしての機能も追加された。これは、ダイバー向けに実装された「Oceanic+」アプリで実現したもので、水深40mまで計測できる水深計も内蔵しており、現在の水深や海面温度などをトラッキングする他、減圧限界、速すぎる浮上速度といった警告も通知できる。

 1回の充電で最大36時間利用可能。watchOS 9で搭載される低電力モードを使うと、最大60時間まで利用可能という。

Apple Watch Ultraの概要

 Ultra向けにバンドも新設計されている。今回新たに、トレッキング用途向けのアルパインルーフ、エラストマー素材でできたダイバー向けのオーシャンバンド、長距離ラン用に軽量・柔軟性をも持たせたトレイルルーフの3種類を用意している。

 その他、心電図、血中酸素、睡眠トラッキングに加え、最新のApple Watch Series 8で搭載された皮膚温センサーや、衝突事故検出機能も内蔵。自動車乗車時のクラッシュを検知し、自動で緊急通報するという。Apple Watch Ultraは全モデルセルラー通信に対応する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.