送金サービスを手掛けることら(東京都中央区)は10月11日、スマートフォンを使った送金サービス「ことら送金」を本格始動したと発表した。手軽に銀行間送金できるサービスで、相手の口座を知らなくとも携帯電話番号などで送れるという。
ことら送金は、10万円以下の個人送金において、銀行の口座番号の他、携帯電話番号やメールアドレスなどを使って送金できるのが特徴。メッセージも添えられる。スタート時は、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行のメガバンクに加え、りそな銀行、横浜銀行、福岡銀行、広島銀行など20行が対応。送金手数料は各アプリ事業者が決定するが、一部アプリは手数料無料を発表している。
ことら自体でサービス展開はしておらず、各銀行が提供するアプリに実装される。アプリ間をつなぐハブのような存在だ。現時点では、みずほ銀行系の「J-Coin Pay」、日本電子決済推進機構が手掛ける「Bank Pay」、ふくおかフィナンシャルグループ傘下のiBankマーケティングが手掛ける「ウォレットプラス」、横浜銀行の「はまPay」などが、ことら送金を実装する。
ことら送金に対応するアプリで、受け取り口座と携帯電話番号を紐付けて登録することで準備完了。その後は、ことら送金に対応したアプリユーザー同士で送金できるようになる。口座番号を指定する場合、携帯電話番号との紐付けは不要な他、送金された現金はそのまま口座で受け取ることがでる。
ことらの株主は、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行の5行。ことらに加盟する金融機関は57行で、スタート時は20行だが順次金融機関を拡大予定。57行でサービス開始された場合、アクセス可能な口座数は2億1000万に上るという。
また、2023年4月から一部地方税の納付書に印刷されたQRコードを使った納税にも対応する。自動車税、軽自動車税、固定資産税、都市計画税が対象だ。
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