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Blockの「Cash App」で体験する、日本がまだ知らないP2Pペイメント 根性バーガーから広がった未知の世界シリコンバレーから見た風景(1/5 ページ)

» 2022年05月19日 08時00分 公開
[五島正浩ITmedia]

 突然ですが、アプリを使い始めるキッカケって何でしょうか? ニュースの記事やSNSで話題になっているのを見たり、友人に勧められたときが多いのではないでしょうか。

 シリコンバレーで暮らしていると、勢いのある会社のアプリやサービスが生活の中で自然と視界に入ってくるようになって、なんとなく使い始めるということがあります。今回は私が最近使い始めた送金アプリ「Cash App」について紹介したいと思います。

 Cash Appは日本ではサービス提供されていませんが、Twitter共同創業者のジャック・ドーシー率いるBlock(旧Square)が開発してきたサービスなので、名前を聞いたことがある方もいるかもしれません。Twitterがイーロン・マスクに買収されることになった今、彼は次にどんな世界を描いているのでしょうか。

キッカケは根性バーガーでした

 米国のハンバーガーはお店毎に個性があって奥が深いです。私の最近のお気に入りはサンタクララにあるKonjoe Burger Barです。日本語の「根性」に由来するユニークな店名に興味を持って訪れてから、すっかりはまってしまいました。コロナ禍の中でも何度テイクアウトを利用したことか。

photo 定番のKonjoe Burger。ジューシーな味がたまらない

 テイクアウトはいつもWebサイトから注文しています。ここはSquareのサイトになっていて、電話番号を入力後に携帯に送られてくる6桁のコードをタイプするだけで、以前に使った連絡先やクレジットカードの情報を用いた注文ができます。ユーザ名・パスワードのログインが不要なのでとても簡単。

 2022年の2月のことでした。いつものようにWebサイトから注文をしようとしたところ、支払い方法に見慣れない緑のアイコンとともにCash App Payが追加されているのを見つけました。これが私にとって最初のCash Appの出会いでした。

photo Konjoe Burgerのサイト。ある日突然Cash App Payが追加されていた
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