気になったのでCash Appについて調べてみると、Squareが開発してきた個人間の送金に利用するP2Pペイメントアプリということが分かりました。Square Cashとして2013年に登場しているのでかなり長い歴史があります。
シリコンバレーではPayPal傘下の「Venmo」が人気がとても高く、私も友人と食事をしたときや個人間で不用品を売買した時のお金の精算に利用してきました。今までVenmoで困ることがなかったので、Cash Appの存在を知りませんでした。Venmoと並ぶP2Pペイメントアプリだそうです。
早速iPhoneにインストールしてみました。メイン画面はシンプルで、指定した金額を請求したり支払いできるようになっています。仮想通貨にも対応していて、アプリから簡単にビットコインを購入し送金することも可能です。さらには株の売買ができたり、無料でタックスリターン(米国版の確定申告)できたりとお金に関わるいろいろな機能が詰まったアプリです。
さらに調べていくと、2021年9月にSquareの決済システムとCash Appが連携するようになったことが分かりました。
「Cash App Pay」という名称で、Squareの決済端末やWebサイトでCash Appを使ったQRコードでの支払いが可能になったそうです。前にKonjoe BurgerのWebサイトで見かけたのはまさにこれでした。日本ではQRコード決済が普及していますが、米国では最近ようやく見かけるようになったところなので珍しいです。
Konjoe Burgerの店舗で使ってみました。
ハンバーガーとポテトを注文するとSquareの決済端末の右側にCash App PayのQRコードが自動で表示されました。店員にこのQRコードを使ってCash Appで支払いたいと言ってみたのですが、よく分からないそうです。試しにiPhoneのカメラを向けるとQRコードを認識したので、それをタップしたら一瞬で決済が完了しました。QRコードをスキャンするためにカメラまたはCash Appのアプリを起動する必要はありますが、1回のタップで決済が完了するのは簡単かつ素早くて良いですね。
既存のSquare決済端末でもソフトウェアをアップデートするだけでこのCash App Payに対応できる模様。先日サンフランシスコのカフェでも対応しているのを見かけました。徐々に利用できる店舗が増えてきているようです。
画面の3分の1くらい使ってQRコードとともにCash Appのロゴが出てくるので目立ちます。これを見てCash Appを使い始める人が増えるのを狙っているのでしょう。競合のVenmoはどんな手を打ってくるのでしょうか。
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