監査法人のトーマツは10月17日、熟練公認会計士のノウハウを学習したAIを使って日本語契約書などの情報を処理し、会計士業務を効率化するツール「Audit Suite Text Reviewer」を開発し、実務への導入を始めたと発表した。
第1弾として、不動産リース契約書に対応。契約書から、リース料やリース期間など会計処理に影響する記述を中心に25項目を自動的に抽出・ハイライトし、一覧にする。
AIと自然言語処理技術・OCRを組み合わせ、契約書などの膨大な文書・画像ファイルを短時間で処理。会計士の文書検討を省力化し、監査上の判断に集中できるとしている。
3つの文書を比較し、AIが相違点を視覚的に一覧化する機能も搭載。例えば、作成中のドラフトと最新のひな型、前期の内容を比較し、当期に必要な更新が反映されているかなどの検証を効率的に行えるという。
今後は流動化取引やM&Aなどより高度な専門性が要求される領域の文書に対応する予定だ。
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