米Adobeは10月18日、映像向けクラウドサービス「Frame.io」のアップデートとして、富士フイルムとRED製カメラからのデータの直接アップロードに対応したと発表した。これにより、物理メディアを介さずに写真/映像データをクラウドから取得して編集作業に移ることができる。
この機能は、Frame.ioの「Camera to Cloud」を活用したもので、富士フイルムは「X-H2S」、REDは「RED V-Raptor」「RED V-Raptor XL」が対応する。X-H2Sにはファイルトランスミッター「FT-XH」、RED2機種には「Teradek CUBE 655」を介してアップロードする。
X-H2Sは、RAWを含む静止画だけでなく、ProResやプロキシ動画ファイルのアップロードに対応。写真や動画を遠隔地のチームに送ってデータをレタッチ/編集するといったリモートのワークフローが実現する。Frame.io対応のファームウェアは2023年に提供予定という。
REDは、カメラから直接8K REDCODE RAWファイルが転送可能。撮影中であっても、五月雨式にオリジナルカメラファイル(OCF)を遠隔地にあるポストプロダクションスタジオやVFXスタジオに転送できる。8K RAW R3Dファイル、ログファイル、CDL、ProResプロキシファイル、WAV、カスタムLUTといった関連アセットすべてがテイクごとに迅速に自動送信されるという。
カメラで取得できるメタデータを全て埋め込んだプロキシワークフローも構築でき、ネットワークと処理インフラの負荷を抑えることも可能。Colorfrontとの統合を活用し、RAW形式の動画とオーディオファイルをアップロードし、音声同期、トランスコード、カラー補正までをクラウドで完結できるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR