富士通は10月25日、スーパーコンピュータや疑似量子コンピューティング技術をクラウド経由で提供する「Fujitsu Computing as a Service(CaaS)」のサービスを始めた。シミュレーターや材料開発、配送計画といった膨大な計算が必要な課題の解決に活用できるとしている。
スパコンの計算機能を提供する「CaaS HPC」、疑似量子コンピューティング技術を提供する「CaaS Digital Annealer」、サポートを提供する「CaaS テクニカルコンサルティングサービス」のセット。
CaaS HPCでは、スパコン「富岳」と同じアーキテクチャを持つ「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX1000」や、Intel製CPUとNVIDIA製GPUを搭載したPCクラスタを提供する。シミュレーターやAIの開発実行に向いているという。
CaaS Digital Annealerは、組合せ最適化問題に特化した疑似量子コンピューティング技術「Fujitsu Quantum-inspired Computing Digital Annealer」を提供。創薬、材料開発、配送計画に向いているという。
CaaS テクニカルコンサルティングサービスでは、アプリケーションの開発・実行に当たって、環境選択やアプリケーションの高速化を富士通が支援する。
新しいパートナープログラム「Fujitsu Accelerator Program for CaaS」も始める。スタートアップ企業とCaaSを使ったユースケースを作るプログラムで、参加企業にはCaaSの無償利用権やサポート、トレーニングなどの特典を提供する。
今後はデータセキュリティ機能「CaaS Data e-TRUST」も2022年度中に提供する予定。
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