11月8日の夕刻から「皆既月食」と「天王星食」が同時に起こる珍しい天体ショーが見られる。同時に起こるのは442年ぶりという。ウェザーニュースによると、8日は冬型の気圧配置となり、太平洋側の地域を中心に晴れて「バッチリ見える」。
皆既月食は月が地球の影に完全に隠されて、赤黒く変色した満月が見られる天体現象。天王星食は月食の最中に天王星が月を出入りする様子が見られるもので、皆既月食と惑星食が同時に観測できるのは1580年7月以来442年ぶりという。
月食は全国どこでも同じタイミングで起こり、今回は月が地球の影の中心近くを通るため、皆既月食の時間は比較的長くなる見込み。午後7時16分の始まりから午後8時42分の終わりまで、東の空で約86分間に渡って皆既月食を肉眼で観測できる。
国立天文台によると、天王星は約6等級で薄い青色で、条件の良い空でも肉眼で見える限界の明るさという。このため天王星食は双眼鏡や望遠鏡などを使って観測するのがおすすめ。普段の満月のすぐ近くであれば圧倒的な明るさに負けてしまうが、月が皆既食中で暗いため見つけやすくなるとしている。
ウェザーニュースは8日午後6時からYouTubeで「【LIVE】 皆既月食 特別番組 2022」をライブ配信する。国立天文台もYouTubeの公式チャンネルで午後6時から皆既月食と天王星食の解説番組を配信する予定だ。
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