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Bluetoothを6GHz帯へ BLE拡張仕様の開発プロジェクトが始まる

» 2022年11月17日 14時34分 公開
[ITmedia]

 Bluetoothの仕様を開発、管理する業界団体・Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は11月16日(米国時間)、6GHz帯を使用するBluetooth Low Energy(BLE)仕様を開発すると発表した。将来にわたりBlueoothが進化するために6GHz帯への拡張が必要としている。

 Bluetoothはワイヤレスイヤフォンなど幅広い製品で利用される近距離無線技術。現在は免許のいらない2.4GHz帯を使用しているが、世界的に6GHz帯の一部あるいは全てを無線LANなどで利用できる周波数帯として割り当てる動きが進んだことを受け、仕様の拡張を目指す。

 Bluetooth SIGのマーク・パウエルCEOは「6GHz周波数帯への拡張は次の20年間にわたるBluetoothのイノベーションへと続く道を切り開く」として、コア仕様ワーキング・グループ内にHighet Bands for Low Energy(省エネを実現する高周波数帯)サブグループを設けた。すでにBluetooth SIG賛同企業から参加を募っている。

 発表資料にはWi-Fi Allianceのケビン・ロビンソンCEO(兼プレジデント)も「免許不要で使用できる周波数帯の世界規模での追加は高まる接続需要にワイヤレス技術が対応し続けるために不可欠。6GHz帯を免許不要で使用可能とすることにより貴重な周波数帯リソースを生み出し、社会経済に多大な利益をもたらす」とコメントを寄せ、Bluetooth SIGと協調する姿勢を示した。

 日本では9月に総務省が電波法規定を改正。6GHz帯の一部(5925M〜6425MHz)を無線データ通信に割り合て、技適(技術基準適合証明)の対象としたことでWi-Fi 6E規格に準拠した無線ルータなどの製品が登場している。

新プロジェクトの紹介ページ(Bluetooth SIG公式サイトより)

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