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スマホで登山届完結 「遭難者の提出率0%」山口県警とYAMAP連携

» 2022年11月29日 14時37分 公開
[ITmedia]

 山口県内の山に登る際、登山地図アプリ「YAMAP」で登山計画を作成・提出するだけで、山口県警察への正式な「登山届」として受理される仕組みが始まった。YAMAP運営元のヤマップと山口県警が「遭難ZERO協定/登山届連携」を締結した。

画像 山口県警察地域部長の岡山修氏(左)とヤマップ執行役員の小野寺洋氏

 山口県では2021年に6件の山岳遭難が発生したが、遭難者の登山届提出率は0%だった。これが捜索の際に情報収集に時間がかかり、救助の遅れにもつながったとしている。

 今回の協定で、YAMAPに登山計画を提出すると、山口県警察にも正式な登山届として同時に提出できるようになる。

 登山者は別に登山計画書を記入・郵送・投函したりするなどの手間が省ける。山口県警察は登山届の提出数拡大と、遭難時の救助の迅速化を期待している。

 「遭難ZERO協定/登山届連携」は、長野県や群馬県、神奈川県などに続く10例目。

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