NHKは12月7日、大みそかに放送する「第73回NHK紅白歌合戦」の特別企画として、シンガーソングライターの松任谷由実さんが、AI技術により再現された50年前の自分(以下、AI荒井由実)と共演すると発表した。
NHKは紅白歌合戦の特別企画について「青春時代の自分との時空を越えた共演は、多くの視聴者にエネルギーを与えるパフォーマンスとなることでしょう」としている。
AI荒井由実は、東京大学大学院の高道慎之介助教授(情報理工学系研究科システム情報学専攻)を中心とする研究グループと東映ツークン研究所がデビュー当時の荒井由実さんの歌声を人工的に再現したプロジェクト。1970年代から80年代にマルチトラック収録された音声を元に、声情報処理技術と機械学習を駆使して当時の声色や歌唱表現を再現したという。
松任谷さんは、1980年ごろに作ったという未発表の楽曲に歌詞を書き下ろし、AI荒井由実とデュエット。10月に新曲「Call me back」として発表し、ミュージックビデオをYouTubeで一般公開している。NHKは歌番組の「SONGS」でAI荒井由実とCall me backを紹介していた。
松任谷さんは1972年に荒井由美の名前でデビュー。音楽プロデューサーで作曲家の松任谷正隆さんと結婚した後は松任谷由実として音楽活動を続け、「守ってあげたい」「恋人がサンタクロース」など多くのヒット曲を世に送り出している。
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