NHKに聞く「人間のアナがいるのにAIがニュースを読む」理由(1/2 ページ)
「AI自動音声でお伝えしています」
ある朝のNHK「おはよう日本」の画面。ニュース映像の右上に、こんな文字が表示されれていて驚いた。音声に違和感がなく、人間のアナウンサーの声だとばかり思っていたからだ。
意識してよく聞けば、イントネーションや“間”がやや不自然だが、流し聞きしているだけでは分からないレベルだ。
場面がスタジオに転換すると、人間のアナウンサーが2人写った。アナウンサーがそこにいるのに、AIがニュースを読んでいたのだ。
「おはよう日本」だけではない。NHKは、平日午後のニュース、ラジオ、Webのニュース番組の一部などでAIによるアナウンスを活用している。
AIアナウンスはどのように作られたのか? 人間のアナがいるのに、なぜわざわざ、AIにニュースを読んでもらうのか? NHKに聞いた。
放送時間ぴったりにニュースが読めるAI
AIアナウンスの音声は、NHKが開発した技術だ。気象情報やニュースなどの原稿を、NHKアナウンサーに読んでもらったデータをディープラーニングで学習。放送音声から学習データを自動抽出して学習することもできる。
AIシステムに原稿と放送時間を入力すれば、ぴったりの長さで原稿を読める。ニュース調・会話調など話し方に変化をつけることも可能。イントネーションや間合いは、手作業で微調整できる。
NHKは2018年、「ニュースのヨミ子」というキャラクターでAIアナウンスの活用を始め、19年以降、人員が限られた地方のラジオの気象情報番組にも採用するなどして実用化を進めてきた。
人間のアナウンサーの人員が割けない深夜の時間帯の台風情報や、Webニュースの読み上げなどで利用している他、「おはよう日本」をはじめとした全国放送のニュース番組でも活用。現在ではほぼ毎日(日曜日を除く)、何らかの番組でAIがニュースを伝えている。
業務効率化に一役 「人間のアナウンサーの仕事はなくならない」
人間のアナウンサーがいるのに、なぜAIにニュースを読ませるのだろうか? NHKの回答はこうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
2
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
3
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
4
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
5
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
6
ジョーシンへの不正アクセス、最大623万件漏えいか 運転免許証2件・マイナカード1件なども
-
7
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
8
タイムズカー流出で顧客らが損害賠償求め運営会社提訴へ サイト開設の弁護士が記者会見
-
9
Xの「いいね」長押しで1ドル送金 マスク氏が“投げ銭”機能を予告
-
10
「漏えい」の一言で素通り客が振り返る──相次ぐ情報流出の中で開幕のセキュリティ展示会 来場者の態度も激変
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR