2022年、求人票上で平均年収が高かったプログラミング言語は何か。ITエンジニア向け転職プラットフォーム「paiza」を提供するpaiza(東京都港区)が12月20日に発表したランキングによると、1位「Scala」(682.9万円)となった。2年前と比べて72.2万円増えた。Scalaの基礎知識を持つエンジニアは全体の約1%と希少で、人材を確保したい企業が年収を引き上げたという。
以降、2位「TypeScript」(667.1万円)、3位「Go」(659.0万円)、4位「Python3」(644.7万円)、5位「Kotlin」(644.1万円)、6位「Ruby」(638.3万円)、7位「Swift」(615.7万円)、8位「C++」(609.6万円)、9位「JavaScript」(599.4万円)、10位「Java」(589.8万円)と続いた。
2020年の平均年収と比較すると、3位のGoは3.5万円、8位のC++は44.4万円、15位に入った「C」(569.5万円)は46.8万円、それぞれ減額した。この理由について同社は「C++の場合、基礎知識を持つ社会人の数が少なく(約11.2%)採用が難しいものの、学習経験者は多い(学生の学習人気言語3位)ため、経験が浅い若手人材の採用が進んだ結果、平均年収が下がったのでは」と分析している。
求人票上で企業からニーズの高かったプログラミング言語ランキングは、1位「JavaScript」、2位「Java」、3位「PHP」で、2020年と同じ結果になった。一方、TypeScriptとKotlin、Goについては2020年よりも人気が高まった。理由について同社は、開発環境における使い勝手の良さに起因していると分析している。
平均年収は、20年〜22年に継続して「paiza転職」に掲載した企業の求人票に記載があった年収を言語別に集計し、記載年収の中央の値に基づき平均を算出した。調査対象の延べ求人数は1万194件。企業のニーズは、20年と22年にpaiza転職が掲載した言語別の求人票数を集計して算出した。2022年調査対象の延べ求人票掲載数は3万1699件。
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