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2022年、採用市場で注目が高まったスキル 3位は「Figma」、1位・2位は? ビズリーチ調査

» 2023年01月11日 13時28分 公開
[ITmedia]

 2022年、中途採用市場で注目が高まったスキルは──ビズリーチは1月11日、こんな調査を結果を発表した。同社のサービスを利用する採用担当者が、転職志望者の職務経歴書を検索するときに使ったワードを集計。2021年に比べて検索数が最も増えていたワードは「開発要件定義」だった。

 2位は「エンタメ」、3位は「Figma」、4位は「カーボンニュートラル」、5位は「キッティング」、6位は「求人広告」、7位は「折衝」、8位は「クラウドエンジニア」、9位は「COBOL」、10位は「AWS構築」だった。その他、20位までには「Python SQL」(11位)、「タレントマネジメント」(13位)、「プロダクトマーケティング」(17位)、「Flutter」(18位)、「リスクマネジメント」(20位)などが入った。

photo 2022年のランキング

 各ワードと一緒に検索された関連ワードも公開。例えば「開発要件定義」は「システム開発」「Web」「アプリケーション」「上流」といったワードと一緒に検索されたという。「エンタメ」の場合は「ゲーム」「VR」「XR」「SaaS」「バーチャルプロモーション」が、「Figma」の場合は「AdobeXD」「UI/UX」「Photoshop」「illustrator」が、「カーボンニュートラル」は「スマートシティー」「SDGs」などが関連ワードだった。

 ビズリーチは「開発要件定義」が1位になった背景について「各業界で具体的なDXの取り組みが深化し、新たな課題が浮き彫りになったことで、システム等の開発を進めるための要件定義をし、DX実現のビジョン(ビジネス)とIT現場(技術)の橋渡しを行う人材のニーズが増加した」と分析している。

 「エンタメ」が上位になった背景については「AR・VRやライブ配信プラットフォーム、NFTをはじめとした先端テクノロジーによって新たな顧客体験やマネタイズ手法が模索されており、それに伴う事業拡大や専門人材の採用が見られる」と指摘。Figmaについては日本語版のリリースが影響したとしている。

 他にも「Python SQL」が上位に入った理由については「Pythonの用途がWebサービス開発だけでなく、データ処理や分析、人工知能の開発などに広がりを見せたことや、データ分析ツールの利用拡大が考えられる」と、「リスクマネジメント」については「リモートワークが浸透したことにより、ITセキュリティの必要性が増したことで職務経歴書の検索数が上昇した」などと推測している。

photo 2021年のランキング

 調査結果は2021年1月〜11月のデータと22年1月〜11月のデータを比較する形で算出。検索回数の変化率を基にランキング化した。

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