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11年ぶりにロータリーエンジン復活 マツダが「MX-30」PHEVモデル海外発表 発電機として搭載

» 2023年01月13日 20時50分 公開
[山川晶之ITmedia]

 マツダは1月13日、ロータリーエンジンを発電機として使用するプラグインハイブリッド車「MAZDA MX-30 e-SKYACTIV R-EV」をベルギーの「ブリュッセルモーターショー」にて初公開した。発電用ではあるものの、同エンジンを搭載した量産車は、2012年に生産終了した「RX-8」以来11年ぶりとなる。

「MAZDA MX-30 e-SKYACTIV R-EV」

 MX-30は、マツダ初の量産EVやマイルドハイブリッドなど、同社の電動化を主導してきたモデル。R-EVでは、17.8kWhのリチウムイオンバッテリーを内蔵し、BEVとして85kmの走行(欧州WLTPモード)が可能。より長距離のドライブを可能にするために、発電機としてロータリーエンジンを採用した。

「e」とローターの形状を模したロゴ
独自のシリーズ式プラグインハイブリッドシステムを実現

 ロータリーエンジンは新規開発(型式は8C)で、必要な出力性能をよりコンパクトに実現できる特徴を生かし、高出力モーター、ジェネレーターと同軸上に配置してモータールームに搭載。50Lの燃料タンクを組み合わせることで、独自のシリーズ式プラグインハイブリッドシステムを実現したという。

新開発のロータリーエンジン
ロータリーエンジンをモーター、ジェネレーターと同軸上に配置
コンパクトなローター本体

 バッテリーへの充電は、普通・急速の両方に対応する他、1500Wの給電機能を搭載。走行モードは「EVモード」「ノーマルモード」「チャージモード」の3モードが利用可能だ。また、特別仕様車「Edition R」を設定。黒基調の外板色/内装色を採用し、ルーフサイドは「R360クーペ」のルーフ色を復刻しているという。

1500Wの給電機能を搭載
特別仕様車「Edition R」

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