AIイラストメーカー「mimic」などを開発するラディウス・ファイブ(東京都新宿区)は1月26日、AIを活用してアニメをリアルタイムに高解像度化して視聴できるChrome拡張機能「AnimeSR」をリリースした。YouTubeやAbemaTV(生放送など一部除く)、ニコニコ動画などに対応している。利用は無料。
AnimeSRは、Webブラウザで利用できるように軽量な高解像度化モデルを組み込んだChrome拡張機能で、Chrome 94以降に対応する。高解像度化には、弱・中・強の3段階を用意。強度が上がるほど要求されるマシンスペックは高くなる。26日時点では、DRM(※複製を制限する仕組み)で保護されているVODサービスは未対応という。
同社では、2020年にもアニメのマスターデータを高解像度化するAI「AnimeRefiner」をリリースしていた。これに対し、「YouTubeなどの配信されているアニメを高解像度化して見たい」などの要望が集まり、AnimeSRの開発を決めた。
「AnimeSRとAnimeRefinerでは異なるAI技術を使って開発している。アニメの高画質化の精度はAnimeRefinerほどは高くないが、高いマシンスペックがなくてもリアルタイムでの高解像度化を行うことが可能」(同社)
AnimeSRのダウンロードや高解像度化など、全ての利用は無料。同社は「アニメをより良い視聴環境で見られることを通して、日本のアニメ文化を発展させるために開発をしている」と説明。今後さらなる性能向上やサポート継続のための寄付を募っている。
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