VTuber事務所「774inc.」を運営する774(東京都新宿区)は1月26日、所属VTuber「小森めと」さんが他社が運営する事務所に移籍すると発表した。移籍先は、バーチャルエンターテインメント(東京都港区)が運営する「ぶいすぽっ!」で、2月1日から所属する。Twitterでは「VTuberの他社への移籍は画期的な出来事」と話題になっている。
774は、小森めとさん自身から相談を受けたことが移籍のきっかけになったと説明。バーチャルエンターテインメントに相談し、小森めとさんがオーディションを受けたところ合格したため、移籍が決まったという。「タレント本人がよりやりたい事ができるように考えた結果の判断になった」(774)。
企業が運営するVTuber事務所の場合、企業側がVTuberのキャラクターをデザインし、それを演じる声優、いわゆる“中の人”と呼ばれる人を募集する場合が多い。そのため、タレントが引退や移籍する場合、そのVTuberは活動終了するか、別のキャラクターデザインのVTuberで再活動する(通称「転生」という)ことが多かった。
今回、小森めとさんに関してはキャラクターデザインや名称はそのまま、ぶいすぽっ!へ移籍する。そのためTwitterでは「VTuberが転生せずに移籍するというのは画期的な出来事」「事務所移籍の良い先行事例になるといいな」「これを可能にした両事務所凄すぎる」など、いわゆる“企業勢”(事務所に所属するVTuber)の今後に期待する声が多く見られた。
小森めとさんは2020年5月から活動を始めたVTuber。1月27日時点のYouTubeチャンネル登録者は38.4万人。事務所移籍後もYouTubeチャンネルやTwitterなどのアカウントも継続して利用するという。
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