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GMO、気球型宇宙船で“貸切フライト”へ 熊谷代表など8人参加

» 2023年02月07日 10時36分 公開
[ITmedia]

 GMOインターネットグループは、気球型宇宙船「Spaceship Neptune」(米Space Perspective提供)で2024年に成層圏宇宙旅行を行うと発表した。フライト1回分を同社で借り切り、代表の熊谷正寿氏を含む8人で飛び立つ。

 Spaceship Neptuneの成層圏フライト貸切利用は、日本企業として初という。

画像 Spaceship NeptuneのWebサイトより
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 Spaceship Neptuneは、スペースバルーン、予備降下システム、カプセル(有人コンパートメント)で構成。時速19キロでゆっくり上昇し、約2時間かけて高度約30kmの成層圏に達する。水素を使って推進するため、二酸化炭素排出は出ない。

 カプセルは与圧されており、8人の旅行者とパイロット1人がゆったり座れる。バーカウンターや照明・音響システム、フライトデータを表示するスクリーンも設置。旅行者はカプセル内を自由に移動でき、Wi-Fiも利用できるという。総フライトは6時間(往復4時間、成層圏浮遊2時間)。

 最初の商用飛行は2024年後半の予定だ。日本で代理店を務めるH.I.Sの特設サイトによると、1人当たりの料金は12万5000ドル(約1600万円)。04年のフライトは完売しているという。

 GMOは「グループ全体として、空や宇宙空間に広がるビジネスの舞台を体感し、次世代エアモビリティの最先端技術革新につなげるべく」フライト参加を決めたとしている。

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