ITmedia NEWS >

電気代、東電は関電の〇割増し節電テック(2/2 ページ)

» 2023年02月14日 21時03分 公開
[ITmedia]
前のページへ 1|2       

 まず値上げ前の料金(1月想定)です。「標準的なご家庭」としている「従量電灯B」プラン(関西電力は従量電灯A)の30A、月間使用量260kWh、口座振替割引きありという条件で比較しました。すると東京電力は9126円、関西電力は7497円。やはり約18%、2割近い差があります。

 値上げ後になると東電は1万1737円になりますので、その差は約36%、3〜4割に広がります。燃料調整費はそれぞれの1月の数字で、東電は5.13円/kWh、関電は2.24円/kWhでした。

 関電は前回の九電よりも少し安いですが、一部報道にあるような“7割増し”とまではいきませんでした。比較したプランが異なるのかもしれません。

 関電が東電よりも安いのは、やはり稼働している原子力発電所があり、高騰しているLNG(液化天然ガス)といった火力発電の燃料を使う量が少ないためとみられます。関西電力によると同社が供給している電力内訳は火力50%、原子力36%、水力14%となっています(21年度末時点)。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.