AI音声合成サービスを提供するCoeFont(東京都港区)は3月14日、匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者・西村博之(ひろゆき)さんのようなコメントを、ひろゆきさんのような声で発し続けるAIを開発したと発表した。YouTube上で24時間365日質問に答え続けられるという。まずは16日午後6時から6時間、専用のチャンネルでテスト配信する。
米OpenAIの「ChatGPT」にもマイナーチェンジ版が搭載されている自然言語モデル「GPT-3」を活用した。ひろゆきさんがしゃべりそうなことを教えたAIでテキストを生成。CoeFontが開発した、ひろゆきさんの声を再現した音声合成AIで読み上げる仕組み。
YouTubeのライブ配信では、コメントでの質問に応じてテキストを生成し、それを読み上げる。配信画面には、AI画像生成技術を使って作成したひろゆきさんの画像を使用。読み上げの内容に応じた画像を用意して表示するという。
音声部分はCoeFontが担当。テキスト部分は文章生成AI「Catchy」などを開発するデジタルレシピ(東京都渋谷区)が、画像部分にはスマートフォン向けAI画像生成アプリ「AIピカソ」などに携わるAIdeaLab(東京都千代田区)が協力した。テキスト部分については、視聴者からひろゆきさんが言いそうな文章を専用フォームで募り、AIに学習させて再現度を高める取り組みも始めた。
CoeFontは2021年9月、ひろゆきさんの声を再現したAIに、好きな文章を読み上げさせられるジェネレーター「おしゃべりひろゆきメーカー」を技術デモとして公開。SNSで話題になったことから、その後も「おしゃべり岡田斗司夫メーカー」など類似のコンテンツを公開している。
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