上で試したbillyとは別に、新たに「jane」という正方形を描こうと「jane is a square」と入力した。すると「square」という単語に「q」という文字が含まれていたため、billyが意図せず右へ動いてしまった。また、billyを左へ動かす「L」はhelpコマンドと衝突するので、これも良くない設定だった。注意した方が良い。
次に「when i press q move jane width 50」(Qキーを押したらjaneの幅を50増やす)と入れたら、「q」を押すたびjaneの幅が50ずつ増えると同時に、billyが右へ動くようになった。1つのキーに複数の動作を割り当てられる仕様は便利に使えるかもしれない。
プログラミングにつきものの変数は、「number」という1つだけ使える。「number is 20」と命令すれば、numberが20という数値の代わりになる。この状態で、lucyという三角形に対して「when i press p move lucy red number」(Pキーを押したらLucyの赤みを[number]増す)と設定しておくと、pを押す度にlucyの赤みが20ずつ増していく。
このようにBillyの機能は極めて限定的だが、プログラミングのコマンドがどのようなものか雰囲気をつかむには役立つだろう。キャラクター名を付けるというのも、子供に分かりやすいかもしれない。操作方法を覚えないと使い始めることすら難しい高機能なプログラミング言語に比べたら、入門には適しているだろう。
図形の描写以外もしたければ、クリスマスに合わせて以前紹介したGoogleの「サンタ追跡サイト」で公開されている、プログラムを組んで妖精を動かす「コードラボ」や妖精を踊らせる「コードブギ」がお薦めだ。もっと本格的に学びたいなら、プログラミング教育用の言語「Scratch」などへステップアップしてもいい。
プログラミングに限らず、何かを身に付けるなら楽しみながら学ぶのが効果的だ。特に初めて何かに触れるなら、Billyくらい低いハードルからスタートしてみるのがいいかもしれない。
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