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セガ、「Angry Birds」開発元を買収 約1037億円で

» 2023年04月17日 16時00分 公開
[ITmedia]

 セガサミーホールディングスは4月17日、子会社の英SEGA Europe Limitedを通じて、スマートフォンゲーム「Angry Birds」などを手掛けるフィンランドのRovio Entertainment Oyjを買収すると発表した。同日の取締役会にて決定し、両社が最終契約を締結した。買収総額は約1037億円としている。

「Angry Birds」

 同社は買収の狙いについて「急速に成長するモバイルゲームを含むグローバルゲーム市場において当社のプレゼンスを高めるには、継続的なゲーム開発体制と運営力の強化が必要不可欠と判断」「Rovio社の有する運営型モバイルゲームの開発能力及び運営ノウハウを獲得し、セガの既存IPのモバイルゲーム化・マルチプラットフォーム対応を促進することで、セガのゲームポートフォリオを強化し、グローバル展開をこれまで以上に加速する」としている。

 Rovioは、2009年にローンチされたAngry Birdsを中心にモバイルゲームで累計50億ダウンロードを突破。ゲーム以外にも、ブランドライセンス事業を通じてアニメやキャラクターグッズなどの幅広いジャンルのエンタメを展開。また、同社が持つゲーム開発プラットフォーム「Beacon」には、20年にわたる欧米市場を中心としたモバイルゲーム運営のナレッジが詰め込まれていると評価する。

 今後、両社が保有するグローバルキャラクターの多面的メディア展開のノウハウについて連携することで、相互のファンベースを拡大させる他、モバイルゲーム以外の領域進出を目指すRovioにおいて、セガの持つナレッジを有効活用するとしている。

買収額は1037億円

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