アドビは4月18日、同社の生成AIサービス「Adobe Firefly」を活用した動画編集分野での取り組みについて今後の展開を発表した。Adobe Fireflyは、自社のストックフォトサービス「Adobe Stock」や、オープンライセンスコンテンツ、著作権が失効したパブリックドメインコンテンツでトレーニングすることで、安全に商業利用可能な生成AIとして3月に発表したもの。
同社では、FireflyのAIパワーをPhotoshopやIllustratorに導入することを発表しているが、今回ビデオ製品にも導入することを発表。ワークフロー導入で想定しているケースとして、「テキストによるカラー調整」「高度な音楽とサウンドエフェクト」「美しいフォント、テキストエフェクト、グラフィック、ロゴ」「強力な脚本解析およびBロール機能」「クリエイティブガイド機能」を上げている。
具体的には、収録済み動画の配色や時間帯/季節を変更したり、「このシーンを暖かく、心地よい雰囲気して」といったプロンプトでイメージした動画に仕上げられる他、映像を分析してそれにマッチしたカスタムサウンドや音楽の生成、簡単なプロンプトから字幕、ロゴ、タイトルカードの生成などが可能になるという。
また、脚本のテキストをAIが解析し、ストーリーボードやプリヴィズを自動生成したり、ラフカットやファイナルカット用のBロールクリップを提案したりするなど、プリプロダクションやポストプロダクションのワークフローを改善。その他、生成AIによってユーザーごとにパーソナライズした「ハウツーガイド」を作成でき、よりスキルを習得しやすくなるとしている。
アドビでは、ビデオ、オーディオ、アニメーション、モーショングラフィックス向けの生成AI機能を2023年後半から導入を開始するとしている。
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