英グラスゴー大学は4月21日(現地時間)、ペットのオウムやインコがWeb会議ツールを使って別のオウムとコミュニケーションできることが分かったと発表した。通話を続ける中で、オウムの社会性が高まった他、飼い主とペットの絆も深まったという。
研究チームは、知能や社会性が高いことで知られるオウムがビデオ通話をできるのか、できるとしてオウムは積極的にビデオ通話をするようになるか調べた。実験に参加したのは18羽のオウムと飼い主。最初の2週間でオウムにWeb会議ツールの使い方を教え、次の10週間は自由に通話できるようにした。
実験動画を見ると、オウムが鈴を鳴らして飼い主を呼んでタブレットを操作してもらい、通話したい相手を選んでコミュニケーションを始める様子を確認できる。自由に通話できる10週間の間で、オウムたちは合計147回通話した。
研究に参加したジェニファー・クーニャ博士(米ノースイースタン大学)によると「オウムは画面を通して他の個体と関わっていることを理解しているようで、(その行動は)現実でのやりとりとよく似ていた」という。
オウムは本来大きな群れで生活する鳥だが、ペットとして飼育される場合は1羽から数羽程度で生活することが多く、孤独や退屈を感じると行動に問題が出たり自傷行為をしたりすることもある。今回の実験で、ビデオ通話によりオウムたちは羽繕いをして身だしなみを整えたり、歌や遊びなどの社会的行動をとるようになったという。
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