ドコモの5Gサービス開始後の通信品質の低下は、21年春ごろから「5Gパケ止まり」という言葉が話題になりました。ドコモは、その秋の21年中旬までに基地局増加とネットワーク装置のチューニングなどを実施すると発表しています。この対策の効果で、利用する場所や時間帯によっては改善を感じられたのですが、一方で、5Gエリアが広がったためか、スマートフォンの通信量が全体的に増加傾向にあるためか、全体的にはデータ通信関連で不満を感じる機会が増えました。
この現象は、これまでにも発生していた“トラフィックが集中する都心部でのみ発生する”というよりは、決してトラフィックが集中しているとは言い難い場所や時間帯でも発生しているため、影響を受けているユーザー数は少なく無いものと推測しています。
ただ、こうした事象は通信障害とは分類されないため、影響を受けているユーザー数の集計や公表はされていません。それでも、SNSには多くの報告があげられています。筆者は主に5Gエリア内で著しい通信速度の低下を感じることがありますが、4Gでも発生しているという報告もあります。
筆者はドコモ回線が使い放題になる「5Gギガホ プレミア」をahamoに切り替え、メインのデータ通信回線は月間20GBでやりくりしていますが、旅行や出張時にテザリング活用してパソコンやタブレットに接続して固定回線代わりに使うなど、特別に通信量が大きくなる用途で使わない限り、データ通信量が不足することがありません。言い換えると、いつでもどこでも一定水準以上の品質で使うことが難しい現在は、無制限にするメリットがあまり無いと感じています。
ドコモのユーザーが他社へ乗り換えたり、筆者のように無制限プランからahamoに切り替えたりする動きが加速するほど、ドコモにとって減収インパクトは大きくなります。減収のインパクトが業績に大きな影響をもたらすほどになれば、インフラへの投資を抑制せざるを得なくなり、いわば"負のループ"に陥ることを危惧しています。
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