カシオ計算機が5月に発売する腕時計「LF-20W」がネット上で「懐かしい」「かっこいい」などと注目を集めている。価格は4400円で、中には「チープカシオにしては高い」と指摘する人もいた。
英語の「cheap」(チープ)は「値段が安い」ことを示す代表的な表現だが、同時に「安っぽい」というニュアンスを含む場合もあり、使いどころを選ぶ言葉だ。そんな言葉にどういった意図があるのか、カシオ計算機に聞いた。
「チープカシオはブランドやシリーズ名ではありません。一般に『カシオスタンダード』『カシオコレクション』といった低価格帯の製品を指すようです。ただ社内ではチープカシオとは言わないですね」
なんか、ごめんなさい。どうもファンの間で言われ出した言葉が意図せず定着したもののようだ。ちなみにいつ頃から誰が言い出したのかも把握していないという。
カシオコレクションは年齢やシーンを問わず、幅広い場面で着用できるベーシックなシリーズという位置づけ。ラインアップは幅広い。
一方のカシオスタンダードは基本性能とデザイン性を追求したシリーズ。'70年代、'80年代を思わせるレトロなデザインをそろえた。LF-20Wもその1つだ。
“チープカシオ”はカシオが意図して広めた言葉ではなかったが、それでも今回のように新製品が出るとメディアは「チープカシオ」「チプカシ」といったフレーズで紹介し、SNSでもファンは親しみを込めてチープカシオと呼ぶ。それをカシオの公式アカウントがリツイートしたりもしているので、そんなに嫌がってはいないはずだ。たぶん。
【訂正:2023年4月28日14時58分更新 ※価格表記の誤りを修正しました】
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