SNSのMastodonを運営する独非営利団体Mastodonのオイゲン・ロチコCEOは5月1日(現地時間)、Mastodonでのアカウント作成を従来より簡単にしたと発表した。分散型ネットワークである同サービスでは従来、アカウント作成時にサーバ(インスタンス)を1つ選ぶ必要があったが、とりあえずmastodon.socialでアカウントを作成できるようになる。
ロチコ氏は「従来(のSNSは)、プラットフォームとサービスプロバイダーが同一だったので、これ(Mastodonでのサーバ選択)は多くの人にとって全く新しい概念であることは理解している」とし、サインアップ時にMastodonが運用するサーバを選択することをデフォルトにすると語った。もちろん従来どおり、別のサーバに後から参加することも可能だ。
分散型ネットワークの特性を理解しているユーザーのために、従来の「自分のサーバを選択する」オプションも残す。
ロチコ氏は「分散化はMastodonのDNAの重要な部分であり、われわれの使命の最前線にある」と改めて強調し、それでも「製品として優れていることが重要であると信じている」ので、新規ユーザーの参入障壁を低くすることが重要だと語った。
(イーロン・マスク氏がTwitterを買収してからの)過去半年で、Mastodonは大きく成長した。ロチコ氏は、Mastodonが「アーティストやジャーナリストなど多様な人々の声の拠点となっており、1カ月当たりの投稿数が10億を超えた」としている。
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