ITmedia NEWS > 速報 >

Google Cloudパリリージョン障害、いまだ完全復旧せず 発生から約2週間 一部ゾーンで「長引く見込み」

» 2023年05月09日 12時54分 公開
[ITmedia]

 クラウドサービス「Google Cloud」のパリリージョン(europe-west9)で、4月26日午前11時ごろ(日本時間)から発生している障害。発生から約2週間がたった5月9日午前11時時点でもリージョンの一部が復旧しておらず、米Googleは障害の発生直後と同様に「現時点で完全に回復する予定はない」としている。

photo 影響を受けるサービスの一覧

 9日時点で復旧していないのは、パリリージョンの一部ゾーン(europe-west9a)。仮想マシンを立ち上げる「Google Compute Engine」やKubernetesマネージドサービス「Google Kubernetes Engine」など、同ゾーンで提供する6サービスが影響を受けているという。europe-west9aの復旧予定については「リソース停止が長引く見込み」といい、冗長化しているユーザーに対しては他リージョンへの移行などを勧めている。

 他のゾーンやサービスはすでに復旧した。Googleによれば、障害の原因はデータセンターへの水の侵入という。米The Registerは、冷却システムのポンプが故障した結果、バッテリールームが浸水し、火災につながったと報じている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.