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ソフトバンク、LINEと和製GPT立ち上げへ 「やらなければ今後の参加権がなくなる」

» 2023年05月10日 17時47分 公開
[ITmedia]

 ソフトバンクは5月10日の決算会見で、LINEと共同で和製GPTの立ち上げを進めていることを明らかにした。グループのLINEが開発を進めてきたLINE AiCallなどのHyperCLOVA技術をベースに、OpenAIに追いつくことを狙う。

 「GPTの基礎ベースを持っている会社は日本ではわが社しかない。これはもうやらざるを得ない。米国勢や中国勢に勝てるかどうかではなく、やらなければ今後の参加権がなくなる」(宮川潤一社長)

ソフトバンクの宮川潤一社長

 3月に組織を立ち上げ、合弁会社も用意した。グループ内からAI開発人材として1000人を選抜し、異動または兼務を検討している。「1000人から5000人規模の“GPT祭り”をやらなければ、日本の中でのGPTの立ち上がりはない」(宮川氏)

 LINEが開発してきた独自の大規模言語モデルHyperCLOVAは、LINE子会社のワークスモバイルジャパンに移管されている。ZホールディングスのGCPO(Group Chief Product Officer)を務める慎ジュンホ氏は「CLOVAは膨大な国内データを持っており、国内向けに優れたサービスの提供を目指している」と、決算会見で話していた。

AIと共存する未来に必要な計算基盤「AI機能搭載クラウド」をサービスとして提供するという長期ビジョンも明かした

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