隙がなくなったPixel 7aだが、気になるポイントもある。まず、6aが持ち合わせていた「ハンディさ」が少し薄れた。昨今の巨大スマホと比べれば使いやすいサイズ感ではあるが、6aから15g増え、193gと重くなっている。もう4g足せばPixel 7と同じだ。重量増としてよくあるのがバッテリーの肥大化だが、6aが4410mAhなのに対し、7aは4385mAhとむしろ若干減っている。新しいカメラユニットであったり、デザイン変更による差だろうか。
OLEDパネルのクオリティは十分なものだが、気になるのがベゼルの太さ。6aも太めのフチだったが、7aもほぼ同じ太さ具合で、Pixel 7の挟ベゼルと比べると特に画面下のフチが厚いことに気付く。「野暮ったいな」とは少し思うが、使い勝手やスペックにはあまり関係しない部分なので「個人の感想」レベルであることは伝えておきたい。
あと「90Hzの割には何かカクカクするなぁ」と感じていたのだが、スムーズディスプレイがデフォルトでオフにされていた。設定を探ってオンにしたが、消費電力に差があるとはいえ、ユーザーメリットしかない機能なので最初からオンにして欲しいところ。初期設定時に特段説明もないため、オフに気付いて自分で設定を探せる人がどれだけいるのか謎だ。
充電仕様も細かく違いがある。急速充電には対応しているものの、Pixel 7が21Wなのに対し7aは18Wにとどまる(個人的には7にもう少し頑張ってほしい)。ワイヤレス充電も、専用の「Pixel Stand」(第2世代)で20Wまで入力できる7に対し、7aはおそらく一般的なQiと同じスピードなのだろう。特にそういった急速充電に関する記述は見当たらなかった。Pixelから他のQiデバイスに充電できるバッテリーシェア機能も搭載しない。
その他、防水性能は7のIP68ではなくIP67であったり、マイクは2つ(7は3つ)、流し撮りが簡単にできる「アクションパン」、映画のように背景をボカして動画撮影する「シネマティックモード」に対応しないなどの細かい違いが存在する。
ただし、先述のワイヤレス充電もできるとできないでは大きく違うし、他の差別化ポイントも致命的な差とはあまり思わなかった。普段使いで困ることはそこまでないだろう。
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