米Zoomは5月16日(現地時間)、米Googleも投資する米AI新興企業Anthropicとの戦略的提携と投資を発表した。この提携で、Anthropicが先ごろ発表した汎用チャットbot「Claude」をコンタクトセンターをはじめとするZoomのプラットフォームに統合していく。
AnthropicはCloude APIを提供しており、このAPIでは10万コンテキストウィンドウを利用できる。
Zoomは、「Zoomスイート全体にAnthropicのAIを組み込み、エンドユーザーの成果を向上させ、ユーザー体験を改善していく」としている。
同社は3月には米OpenAIとの提携を発表しており、既にAIスマートコンパニオンの「Zoom IQ」によるチャットスレッドの要約などの生成AI機能を追加している。
「OpenAIやAnthropicなどの大手AI企業の独自AIモデルを活用し、顧客独自のモデルを選択するために、AIに対するフェデレーテッドアプローチを採用している」という。
Zoom IQには、チャットでの応答の下書きを作成したり、チャット履歴を要約したり、顧客向けメールの適切な文体での返信を作成したりする機能がある。こうした機能は競合するSlackや米MicrosoftのMicrosoft 365、米GoogleのWorkspaceなどにも搭載される見込みだ。
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