米Zoomは3月27日(現地時間)、米OpenAIとの提携による生成型AI採用で、スマートコンパニオン「Zoom IQ」を強化すると発表した。Zoom IQが、Web会議の要約やメッセージの下書きなどを行う。
Zoom IQは昨年4月発表のAIスマートコンパニオン。ミーティング結果のチャプター分けや動画のハイライト、アクションアイテムによる重要な部分へのアクセス機能などがある。また、営業向けでは、ミーティングの会話内容をAIが分析し、会話の改善に役立つ指標を提示する機能も追加された。
今回はZoom IQに、チャットスレッドの要約、アイデア整理、チャットやメール、ホワイトボードセッションのコンテンツの下書きなどのジェネレーティブな機能を追加した。
例えばミーティングに遅刻したら、聞き逃した会議の内容をリアルタイムでZoom IQにまとめさせることができる。
また、テキストプロンプトでホワイトボードセッションを作らせることもできる。
顧客とのチャットの後、メールでフォローアップするために、チャットの内容に基づいたフォローアップメールの下書きを書かせることも可能だ。米MicrosoftのMicrosoft 365のCopilotなどと同様に、メールのトーン(フォーマルかフランクか)や長さを指定することもできる。
これらの機能は、4月に招待制で提供を開始する計画だ。
ZoomはOpenAIのどの技術を採用したかについては明記していない。
同様の機能は、米Salesforce傘下のSlackやMicrosoft 365にも搭載されている。また、米Googleは独自技術採用の似たようなジェネレーティブAI機能をWorkspaceに追加すると発表した。
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