米Salesforceは3月7日(現地時間)、CRM向け生成系AI「Einstein GPT」を発表した。独自のAIモデルと米OpenAIの「エンタープライズレベルのChatGPT技術」を採用し、CRM内で自然言語のプロンプトを使って顧客対応用のコンテンツをリアルタイムで生成できるとしている。
前日には米Microsoftが、CRMやERP機能を備えたSaaS「Dynamics 365」の生成系AI採用サービス「Dynamics 365 Copilot」を発表した。
Einstein GPTはSalesforceのクラウドのデータで学習しており、例えば顧客サポートでは過去の回答を自動的に参照できる。
Einstein GPTにより、営業担当者が顧客向けメールを生成したり、カスタマーサービス担当者が顧客からの問い合わせに対する回答を生成したり、開発者はコードを自動生成したりできる。傘下のSlackではチャットbot「ChatGPT app for Slack」を追加する。
生成系AIは誤った情報を提供する可能性もある。Salesforceは「生成系AIにはリスクがないわけではない。多くの正しい情報を提供するが、間違った情報もある。企業がこのテクノロジーを市場に投入しようと競う中、包括的かつ意図的に実行することが重要だ」としている。
Einstein GPTのパイロット版への申し込み受付が始まっている。一般提供は今年後半になる見込みだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR