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SaaS経営者の本棚を覗き見 チームスピリット経営メンバーはどんな本を読んでいる?IT経営者の本棚(4/4 ページ)

» 2023年05月18日 14時00分 公開
[吉川大貴ITmedia]
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ビジネスユニットリーダー・白須礎成さんの本棚・愛読書

読んでいる本の傾向

 ほとんどビジネス書です。プロダクトマネジメント系、ビジネス戦略系、マインドセット系の書籍が多いかなと思います。良いと勧められた本は大体買っていますね。実は買っただけで読んでない書籍もあったりしますが……。

 新たな領域に着手する時に知識獲得系の書籍を購入することも多いですが、定期的に整理するとあまり手元に残らないですね。あと、私は電子書籍がどうにも苦手で、よほどのことがない限り書籍は紙媒体で購入しています。

 しっかりと読みこんでいる方から比べれば、決して多い方ではないと思います。元々本を読む習慣が十分に身についていたわけではないこともあり、だいぶ領域が偏ってしまっているのですが、もっとさまざまなジャンルの本を読む習慣をつけていきたいと思っています(が、なかなか実践できていません)。

印象に残っている本、思い出深い本

 印象に残っている本といえば、「ビジョナリーカンパニー」(ジム・コリンズ、ジェリー・ポラス著)ですね。ついている付箋の数が物語っていますが、初めて読んだ大学2年の時に、歴史を作ってきた大企業のダイナミズムやストーリーを感じて非常に感動したことをよく覚えています。

 読んだ直後は周囲から“ビジョン論者”と煙たがられていた記憶があります。初版の発売から30年近くがたっている書籍ですが、現在でも十分示唆に富んだ内容が豊富にあると思います。

 実は最近また読んでみました。当時はまだ学生で、理屈としては理解しても実務経験はなく、特に戦略やマネジメントについては全く分からないという状況でした。実際にさまざまな組織を動かす経験をした上で読んでみると、頭では分かっていてもビジョナリーカンパニーのように意思決定や業務遂行ができていない、と思わされることも多く、当時とは違った考えを持つことができ、良著は時代を超えて価値を提供するものだなと気付かされました。

 よく参照する本は「入門 起業の科学」(田所雅之著)です。「入門」とある通り、読書がそこまで得意ではない私にもとっつきやすい書籍です。新規事業、プロダクトの企画を立案する際、チェックリストやフレームワーク、アンチパターンなどの確認に重宝しています。

白須さんのプロフィール

 2004年日本ビジネスシステムズへ入社し、法人営業、CRMサービスのBizDev及びデリバリに従事。2015年に三菱総合研究所に出向し、サイバーセキュリティコンサルタントとして民間企業・官公庁のセキュリティコンサルティング業務を実施。2018年の出向満了後、SaaSサービスの立ち上げを行いPMポジションへ。2020年にチームスピリットにジョインしプロダクトマネージャを歴任後、ビジネスユニットリーダーとしてビジネス全般を統括。


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