三井住友カードは5月16日、同社クレジットカードの所有者に郵送したダイレクトメール(DM)に、クレジットカード番号を誤って印字したと発表した。DMはシーラーはがきタイプだったが、その表面宛先部にカード番号を印字していたという。対象のDMの件数は29万771件に及ぶ。
DMを発送したのは4月18日と20日。本来、DMの宛先部には客の照会番号を印字すべきだったが、誤ってカード番号を印字した。カードの有効期限やセキュリティコードなどの情報は一切記載していないとしている。
DMの郵送先は「AOYAMA VISAカード」「AOYAMA PiTaPaカード(VISA)」「AOYAMA LiVE MAX VISAカード」「BLUE ROSE CARD(VISA)」のカード所有者の住所という。
印字ミスの原因について同社は「DMを送る際、住所や氏名、客の照会番号などの顧客情報を基幹システムから抜き出し、DM表面の宛先部に印字して発送する。しかし今回、システムから顧客情報を抜き出す作業において、通常とは異なる確認作業をもってDMを作成した」と説明している。
「このDMは、全て客から申告のあった住所あてに発送していることから、客本人以外の第三者がカード番号を知り得た可能性は極めて低いと考えている。しかし、本来表示すべきでないカード番号を本DM表面宛先部に印字してしまったことに関し、大変な心配と迷惑を掛けたことを深くおわびする」(同社)
DMを送った客には、今回の事態を説明する封書を送付する。カードが不正利用され損害が発生した場合は、同社が代わりに費用を支払うという。同社は今回のミスの原因を特定して再発防止策を講じ、管理体制を強化したと説明。「DM作成にあたっては、これまで以上に厳格に行う」としている。
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