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Shokz「OpenFit」はテレワーク向きの“掛けっぱなしイヤフォン”だった(1/3 ページ)

» 2023年05月31日 17時42分 公開

 コロナ禍で広がった在宅勤務とビデオ会議。その影響で一気に市場を獲得した製品の1つが骨伝導イヤフォンであるといっていいでしょう。その骨伝導で名をはせたShokzが、次はオープンイヤーイヤフォンに参入(骨伝導ではない)。しかも、「究極の着け心地にこだわった」というのですから、そのクラウドファンディングが注目を集めるのも分かります。

「OpenFit」のプロジェクトページ。目標金額50万円に対して支援総額と達成率がすごいことになっている

 オープンイヤーという方式について、少し説明しておくと、要するにイヤフォンなのに耳をふさがないということです。だから、言ってみればノイキャンの逆方向への進化です。

 もちろん耳をふさがないタイプのものは昔からありました。それこそ、耳の近くに小さなスピーカーをぶら下げるというようなものです。でも、そういうものは、当たり前ですが、派手に音漏れという全部聞こえるようなものもあり、あくまでも1人で部屋で聞くという類いのものでした。

 しかし近年増えてきたオープンイヤーワイヤレスイヤフォンというのは、この音漏れ問題を解決しつつ、耳は開放された状態を維持するといったもの。ニーズとしては分かりますよね。ビデオ会議していても、ちょっと話しかけられたり、音がしたりしても気づくことができるようになるというわけです。

Shokzのオープンイヤーワイヤレスイヤフォン「OpenFit」

 また、音漏れしないのであれば、それこそずっとBGMを流し続けて も、人と会話が十分にできるというものできてしまうわけで、自分の好きな音楽を聞き続けていても、生活や仕事に支障が出にくいわけです。

 ということはですね、このオープンイヤーワイヤレスイヤフォンは掛けっぱなしが前提の使い方になります。今回のOpenFitが究極の着け心地ということにこだわっているのも、掛けっぱなしが前提になっているからですね。

 ということで、気になるポイントを整理しておきましょう。

  • 着け心地
  • 掛けっぱなしで耳は痛くならないのか?
  • そもそも連続で何時間再生できるのか?
  • ホントに音漏れしないの?
  • いやいや音質はどうなのか?

 これらの点をバランスよくクリアしているのであれば、OpenFitはまさに今どきのニーズを満たすオープンイヤーワイヤレスイヤフォンであると言い切れるのではないかと思います。

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