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3980円のスマートロック「SESAME5」の実力 子どもの“カギ忘れ”対策で導入、効果は?小寺信良のIT大作戦(1/4 ページ)

» 2023年06月22日 19時30分 公開
[小寺信良ITmedia]

 ドアのサムターン部分をリモートで回すという「スマートロック」が登場したのは、2015年頃だったようである。「モノのインターネット化」ということで「IoT」がバズり、多くのベンチャーが立ちあがってきた。スマートロックは、そうしたIoTデバイスの注目株であった。

購入した「SESAME 5」

 筆者も自宅の玄関に導入したかったのだが、当時住んでいた借家は非常に装飾の多いドアで、サムターンのあたりにスマートロックが取り付けられそうな平らな場所が見つけられなかったため、断念したという経緯がある。

 現在は住居を移し、普通のマンション暮らしである。近ごろは子どもも大きくなって、家族と一緒に行動しなくなっている。それぞれ学校も違うので、帰る時間もバラバラだ。筆者は常時家で仕事していることから、大抵は家にいる。そんなことから、家族は鍵を持たずに外出するというクセがついてしまった。だが筆者とて撮影や取材で出掛けることもあるし、出張ともなれば2〜3日は帰ってこない。

 そんなときに子どもたちがカギを忘れて出掛けるしまい、誰も家に居なくて誰か帰ってくるまで1時間も2時間もドアの前でぼんやり待っているという事態が何度も発生した。「カギを持って出ろよ」と注意すれば、逆にカギを忘れることが多発する始末。なぜならば、学校以外の外出時に別のバッグにカギを入れ替え、そのまま忘れて学校に行ってしまうからだ。いつも通学カバンに入れているから大丈夫という過信が、「あるはずのカギがない」という問題を引き起こすわけである。

 そんなおり、スマートロックのブランドとしては比較的老舗のSESAMEが、新モデル「SESAME 5」をリリースしたというニュースを知った。スマートロックも今ではさまざまなタイプがあるが、価格は安くても1万数千円、高いものになると4万円ぐらいする中で、公式サイトで価格を見ると3980円と、破格に安い。筆者のようなスマートロック初心者には、失敗しても諦めが付く価格ということで、早速導入してみた。

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