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“すしフェーダー”話題 「サビをきかせたい」「ガリは出ないか」と大喜利に 開発のきっかけは?(1/2 ページ)

» 2023年06月23日 18時00分 公開
[吉川大貴ITmedia]

 突然だが、まずはこの画像を見てほしい。

 一面に並ぶすし……しかし、すしが乗っているのはげたではなく音響機器。これは、いまTwitterで話題になっている音響設備用の“つまみ”だ。

 商品名は「寿司フェーダー」。音量や出力を調整する「フェーダーノブ」に取り付けるアクセサリーだ。話題の画像は、販売元・デジコム(名古屋市)が6月21〜22日開催の音響機器展示会「サウンドフェスタ」(大阪国際会議場)にサンプルを出展したときのもの。

 来場者が写真を撮影してSNSに投稿したところ、約4000リツイート・9000いいね(6月23日午後2時時点)されるなど、ユニークな商品として注目を浴びている。話題の投稿には、「サビをきかせたい」 「ドンシャリ」「ガリは出ないか」など、音楽・音響用語とすしを掛けた反応も多い。

 デジコムによれば、寿司フェーダーは2021年に発売。“ネタ”のラインアップはまぐろ(2750円)、たまご、えび、たい、あなご、サーモン(3300円)、うに、いくら(4400円)の8種類。4つ以上買った場合、専用の化粧箱に梱包された状態で届く。

 単品だけでなく、有線接続型のフェーダーコントローラー(音量や出力などを操作する機器)とつまみのセットも販売している。こちらには付属品として木目調のシートも付属する。価格は約18万6000円か20万6000円で、ベースとなるフェーダーコントローラーによって変わる。なお、つまみは職人が手作業で作っており、個体によって色・風合いが若干異なる場合があるという。

「すしに見えてきた」 開発のきっかけは副社長のひとこと

 デジコムによれば、開発のきっかけは副社長のつぶやきという。「副社長がフェーダーを見ているときに『寿司に見えてきた……』とつぶやいたことが発端。コロナ禍に入って業界全体に元気がなかったので笑ってもらおうと思い開発した」(同社)。

 SNSで注目を浴びていることについては「業務用機器のオプションで製作したもので、音響業界が盛り上がればという気持ちはあったのでとてもうれしい」(同社)としている。

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