ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

マイナカード、暗証番号なしでも交付へ 高齢者など番号管理に不安のある人が対象、11月から

» 2023年07月04日 17時43分 公開
[ITmedia]

 松本剛明総務大臣は7月4日、認知症などでマイナンバーカードの暗証番号を覚えられない高齢者などを対象に、暗証番号を設定しなくてもカードを交付できるようにする方針を示した。11月ごろの開始を目指す。

松本総務大臣。総務省の会見動画より

 マイナンバーカードは登録時の設定した4桁の暗証番号を公的個人認証サービスなどで本人であることを確認するために使用する。例えば「マイナ保険証」利用登録の本人確認などにも使われるが、顔認証などで代用できる部分は対応していく考え。

 一方、福祉施設では入居者の代理でマイナカードの交付を受ける際の負担が大きく、改善を求める声が上がっていた。松本総務大臣は「高齢者施設などから様々な意見をもらっている。代理交付の際、代理人の負担軽減につなげたい」として、暗証番号の設定が不要なカードの申請受付と交付を11月頃に始めるとした。

 マイナンバーカードの交付申請数は6月に累計9730万件を超え、人口に対する割合は約77.3%。松本総務大臣は「できる限り多くの方々にカードを取得してもらえるようにする」と話している。

申請時に提出する暗証番号設定等依頼書。市町村によって様式は異なる(地方公共団体

情報システム機構のWebサイトより)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.