米MetaがTwitterと競合する新サービスThreadsをリリースしてから24時間もたたぬうちに、Twitterを運営する米XがMetaを提訴すると警告したと、米メディアプラットフォームのSemaforが7月7日、XがMetaのマーク・ザッカーバーグCEOに送ったとする書簡のPDFを添えて報じた。
書簡の日付は7月5日で、差出人はXの法務責任者でマスク氏の代理人も務めるアレックス・スピロ氏になっている。
「最近リリースされたThreadsアプリに関する最近の報告に基づいて、Twitterは、MetaがTwitterの企業秘密およびその他の知的財産の組織的、意図的、不法な流用に関与していることに深刻な懸念を抱いている」としている。
スピロ氏は、「過去1年間、Metaは数十人の元Twitter従業員を雇用してきた」としているが、Metaの幹部、アンディ・ストーン氏はThreadsへのポスト(Twitterのツイートに当たる投稿のこと)で「はっきり言っておくが、Threadsのエンジニアリングチームには元Twitter従業員は1人もいない」と主張した。
スピロ氏の主張は、元Twitter従業員がTwitterから持ち出した企業秘密や知的財産を使ってThreadsを開発したというもの。「Twitterは知的財産権を執行するつもりであり、Metaに対してTwitterの企業秘密や機密性の高い情報の使用を直ちに停止する措置を講じるよう要求する」としている。
Twitterのオーナーであるイーロン・マスク氏は本稿執筆現在、この件に直接的には言及していないが、T(w)itter Daily Newsアカウントへのリプライの形で「競争はいいが、チートはよくない」とコメントした。
5月にTwitterのCEOに就任したリンダ・ヤッカリーノ氏は「Twitterはよく模倣されるが、Twitterコミュニティは決して真似できない」とツイートした。
Twitterで混乱が続く中、ThreadsだけでなくBlueskyやMastodon、Misskey.ioなど、多数の類似プラットフォームに注目が集まっているが、開始日で登録ユーザーが3000万人を超えたThreadsは本命と目されている。
ザッカーバーグ氏は本稿執筆現在、この件については特にポストしておらず、「他のMetaのサービス同様に、ユーザー数が10億人を超えるまではマネタイズしない」とリプライした。
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