東京新聞が8月2日に公開した記事「他人のマイナ保険証 顔写真かぶったら使えた…『なりすましできてしまう』医師懸念【実験動画】」が話題だ。X(旧Twitter)では「人間が目視すれば防げる」といった旨のツッコミが相次いでいる。
記事の内容は、病院に導入されたマイナンバーカードリーダーの顔認証機能を、お面で突破できたというもの。動画も掲載されており、男性の顔を印刷したお面を被った女性が、男性のマイナンバーカードで、顔認証を突破する様子がおさめられている。
確かに顔認証は突破できているが、果たしてこのようななりすましは本当に問題になるのだろうか。
マイナンバーカードによる本人確認(保険資格の確認)には3つのルートがある。暗証番号を入力する方法、病院の従業員が直接患者の顔を見て確認する方法、そして今回の顔認証付きカードリーダーを使う顔認証だ。このうちどれか1つでもクリアできればいい。
これまでの保険証は「それを持っていること」が本人確認の方法だった。顔写真が載っているわけではなく、暗証番号で保護しているわけではないため、確認ポイントは持っているか否かだけだ。
対して、マイナンバーカードを使う場合は「それを持っていること」の他に、暗証番号や顔を突き合わせて確認する段階がある。確認ポイントが2種類以上あることになる。突破するのはより難しくなっていると言っていい。
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