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フリークアウト、UUUMにTOB実施へ 連結子会社目指す 創業者も買い付けに応募

» 2023年08月10日 19時00分 公開
[ITmedia]

 広告・マーケティング事業などを手掛けるフリークアウト・ホールディングス(東京都港区)は8月10日、YouTuberなどのマネジメント業務を手掛けるUUUMに対し、株式公開買い付け(TOB)を開始したと発表した。連結子会社化を目指す。あわせて、UUUMとの資本業務提携も締結した。

UUUMの公式サイト

 今回のTOBでは、UUUM創業者であり、筆頭株主の鎌田和樹氏、第2位株主の梅田裕真氏と、公開買付応募契約を締結し、両者が保有する全対象株式の取得で合意を得ているという。また、上場を維持するため、1334万8465株(所有割合65%)を上限として買付するとしている。

 TOBによる買付価格は1株727円。なお、UUUMの8月10日時点の終値は722円となっている。期間は9月8日まで。上限数に達した場合の買付額は約97億円となる。

 フリークアウトHDは、2022年4月からインフルエンサーマーケティング市場への参入の検討を開始。同年12月にはUUUMに、資本提携を含めた連携の可能性を探ってきたという。議論を重ねるうちに、両社のシナジーにより企業価値向上につながるとのことから本締結に至ったとしている。

 UUUMは業績不振が続いており、2023年5月期の連結決算では、売上高230.8億円(前年同期比-4.9億円)、営業損益は1.9億円の赤字(前年同期は9.7億円の黒字)、純損益も10.5億円の赤字(同4.5億円の黒字)と赤字に転落。「YouTubeショートの再生回数増加に伴い、YouTubeショートを除く動画再生回数が当初の想定を下回る形で推移し、売上高は想定を下回る見通しとなった」と明かしていた。

【訂正:2023年8月11日午後2時00分 初出時、創業者を兼田和樹氏と記載しておりましたが、正しくは鎌田和樹氏でした。訂正してお詫び申し上げます。】

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