理想的な「トラベルカメラ」かも コンパクトでバッテリー持ちも良好な富士フイルム「X-S20」：荻窪圭のデジカメレビュープラス（6/7 ページ）

[荻窪圭，ITmedia]

Vlogポジションを持つX-S20

　X-S20がトラベルカメラ向きである理由の1つは動画性能。今や旅行に動画は欠かせないから。X-S10から動画には力を入れていたが、今回は「Vlog」ポジションが用意されたのだ。

本体の右肩。撮影モードダイヤルに「Vlog」ポジションが新設された。普通に動画を撮るときはこれでokだ

　Vlogポジションでは画面にVlogタグが表示され、そこをタップするとVlog撮影で重要な「顔検出」「ハイスピード撮影」、さらに「商品撮影モード」と「背景ぼけモード」を設定できる。「背景ぼけモード」と「商品撮影モード」はソニーのVLOGCAMでお馴染みのアレだ。

Vlogモード時の画面。右側に「Vlog」タブが用意されているのが分かる

　バリアングルモニターを開いて前面に向けると背面へのアクセスは困難になるので、基本操作をタッチパネルで行えるのはありがたい。

　Vlogパネルを開くと再生ボタンも用意されてるので、撮影後の再生も快適だ。

Vlogタブを開くとタッチ操作で各種設定や再生を行える

　もう1つ、Vlog時に役立つのがオプションの三脚グリップ「TG-BT1」。テーブル三脚になるリモコン付グリップで、カメラとはBluetoothでつながる。

自撮りVlogに欠かせない三脚グリップ。こうして撮るとき、タッチ操作で各種設定を行えるのはありがたい

　そして商品撮影モードを試してみたのがこちらだ。

商品撮影モードだとレンズに近いものにさっとフォーカスが動く。フォーカス移動はなかなか高速。音声は本体のマイクのみです

　続いてグリップを持って自撮りである。より広い範囲を撮れるよう、レンズは8mm F3.5を装着。超広角レンズとしてはコンパクトで軽いので片手でも持てる。

三脚グリップを持って自撮りするの図。

　8mmレンズでの撮影も含めて、手持ちであれこれ撮った4K動画を約1分にまとめてみた。